以前AzureでWordPressを構築する方法を書きましたが、それはApp Serviceとして構築する方法でした。今回はbitnamiを使った仮想マシン(Linux)として構築する方法について書きます。App Serviceで運用するよりも価格面で抑えられると思います。
Azureサービス リソースの作成
Azure Portalにログインします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-13.png)
リソースの作成をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-14.png)
検索窓で「wordpress」と入力し検索します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-15.png)
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-16.png)
検索結果から「WordPress packaged by Bitnami」と表示されている項目を見つけて「作成」をクリックし、「WordPress packaged by Bitnami」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-17.png)
仮想マシンの作成で「仮想マシン名」、「リソースグループ名」等必要事項を入力し、「確認および作成」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-18.png)
「作成」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-19.png)
「秘密キーのダウンロードとリソースの作成」をクリックします。*.pemファイルがダウンロードされるので保管しておいてください。後でサーバーに接続するために必要です。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-20.png)
「リソースに移動」をクリックします。
自動シャットダウンを無効に設定
規定では自動シャットダウンが有効になっていますので、サーバーを常時動かすように自動シャットダウンを無効にします。本格稼働する前には必ず行ってください。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-46.png)
左ペインの「自動シャットダウン」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-22.png)
有効で「オフ」をクリックして「保存」をクリックします。
カスタムドメインを設定
ドメインを既に持っている場合は、下記の手順で割り当てることができます。
下記は「お名前.com」の場合の設定手順となっています。
仮想マシンの概要ページを開きます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-44.png)
「パブリックIPアドレス」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-24.png)
「静的」をクリックして、「保存」をクリックします。
ここで表示されていIPアドレスをメモしておきます。
お名前.com上で、ドメインのDNSレコード設定画面を開きます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-25.png)
上記でメモしたIPアドレスをAレコードとして登録します。
DNSレコードの反映が完了するまで数時間程度かかります。
ドメインの反映が完了後、ブラウザで「http://ドメイン名/」にアクセスすると下記のようにWordPressページが開きます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-26.png)
ここではまだHTTPSでの接続が有効ではないため後項でSSLの設定を行います。
WordPressの管理者パスワードの取得
管理者パスワードを取得するにはSSHでVirtual Machineにログインする必要があります。ここではPuTTYというソフトウエアを使います。
「リソースの作成」の項でダウンロードされた*.pemファイルを*.ppkに変換します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-27.png)
PuTTYをインストールするとPuTTYgenというプログラムもインストールされるのでスタートメニューからPuTTYgenを起動します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-28.png)
ParametersでRSAが選択されていることを確認して、Loadボタンをクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-29.png)
規定では開くファイルの拡張子が「PuTTY Private Key Files (*.ppk)」となっているため、pemファイルを開くには「All Files (*.*)」に変更する必要があります。
「*.pem」ファイルを読み込みます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-30.png)
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-45.png)
「Save private key」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-32.png)
「はい」をクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-33.png)
*.ppkファイルを保存します。PuTTYgenを閉じます。
PuTTYを起動します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-35.png)
「Host Name」にIPアドレスを入力します。入力するIPアドレスは、仮想マシンの接続ページ「4.VMに接続するには、次のサンプルコマンドを実行します。」で表示されている@以降を入力します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-34.png)
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-36.png)
PuTTYでConnection>SSH>AuthのBrowseボタンをクリックして、先ほど生成した*.ppkファイルを選択して、Openボタンをクリックします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-37.png)
「login as:」と表示されるので仮想マシンのユーザ名「azureuser」とを入力します。(入力するユーザ名は、仮想マシンの接続ページ「4.VMに接続するには、次のサンプルコマンドを実行します。」で表示されている@より前を入力します。)
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-43.png)
上記のような画面が表示されたらログイン成功です。
cat bitnami_credentials
と入力します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-40.png)
WordPress管理者のユーザ名とパスワードが表示されます。上記の場合はユーザ名が「user」でパスワードが「2kQxHhueIufD」です。
大切に保管しておきましょう。
TLS/SSL証明書(Let's Encrypt)の設定およびHTTPSの有効化
引き続きPuTTYでSSLの設定を行います。この設定を行うとHTTPSを有効にすることができます。下記の赤色の部分を入力していきます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-23.png)
上記の設定でHTTPSでのアクセスがエラー無くできるようになると思います。
Let's Encryptは設定から3カ月間有効な証明書となるため、3カ月後に再設定する必要があります。
次項では、管理者としてログインするためにサイトのパスワードを取得します。
管理者ユーザでWordPressにログイン
ブラウザで「https://ドメイン名/wp-login.php」を開きます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-41.png)
ユーザ名とパスワードの入力が求められますので、前項で取得したWordPress管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/image-42.png)
WordPress管理者でのログインが行えました。後は、テーマを整えて記事を書いていきましょう!